むしろ、先陣切って

“ むしろ、先陣切って ”

今年も、
もう最後の季節を迎えた。
一年は早いものだ。

20代も半ばを過ぎて、
時の流れに焦りを感じるようになった。
私は何をしているのだろう。
この先、どうなるのだろう。
年を重ねるごとに、
その漠然とした不安は
膨らむばかりだった。

 

ただ、最近ひとつ
思ったことがあって。
無駄に過ぎてる時間なんて
ないのではないかと。

誰かと比べたら遠回りかもしれないし、
たくさんつまずいたりは
しているかもしれない。
それでも少しずつ、進んでいる。
その中で得た経験は少しずつでも
自分を豊かにしていると。
遠回りした分
見える景色はあるはずだし、
つまずいた分だけ痛みを知る。

そう考えたら、
自分が大人になることは
とても嬉しいことだと思えた。

 

葉が落ちて、
切なくなるなら考えよう。
今年の冬は何をしようか。

(photo by 増田達郎)